ロッテ・井口 元同僚・和田から左前打 ラスト福岡で大歓声

[ 2017年8月27日 16:24 ]

パ・リーグ   ロッテ―ソフトバンク ( 2017年8月27日    ヤフオクD )

試合後、和田(左)から花束を受け取る井口
Photo By スポニチ

 今季限りで現役を引退するロッテ・井口資仁内野手がヤフオクドームでの最後の試合に「4番・DH」で臨んだ。

 03年から2年間、ダイエーでともにプレーした和田との対決。2回無死で迎えた第1打席。フルカウントから8球目の直球を左前に運ぶと、ヤフオクドームは大きな歓声に包まれた。

 プロ入りから8年間を過ごした古巣。試合前には「97年5月3日にここでデビューして、もう何十年前なんだろうという感じ。選手としてここでプレーするのは最後ですし、楽しんで、いろいろ思い出しながらプレーしたい。最初に安打を打ったので、最後も出ないかな」と話していた42歳。デビュー戦のプロ初打席と同じく、「H」ランプを灯した。

 4回2死で迎えた第2打席は、外角直球に空振り三振。和田はこの三振で、通算1500奪三振達成となった。

 第3打席は中飛。ベンチへ戻る際、帽子を取って一礼した左腕のお尻を叩き、「ありがとう」と言葉を掛けた。手術明けながら6回2安打無失点と抜群の投球を見せたかつての同僚に「けがをする前よりよくなっているのでは。制球もよかったし、一緒にプレーした仲間として頼もしい」と賛辞を惜しまなかった。

 試合を終えると、左翼スタンドのファン、さらに右翼スタンドのソフトバンクファンにも帽子を取って一礼。工藤監督、和田から花束を受け取り笑みがこぼれた。

 「最後はうれしかったですね。プロとしてスタートした地。プロ野球選手として成長させてもらった場所。3打席終えた後、球場を見ながら色んなことを思い出しました」

 伊東監督は、井口が第1打席に和田から放った左前打について「40歳を過ぎて直球をさばいている。ああいうのを見て若い人がどう思うのか。いい手本があるんだから」と背番号6の姿を称えていた。

 若手に出場機会を譲るため28日に出場登録を抹消される予定。この試合を終えると、残る出場は引退試合となる9月24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)だけとなる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月27日のニュース