北條&大山“若虎コンビ”が躍動 終盤に効き目抜群3得点

[ 2017年8月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―4巨人 ( 2017年8月26日    東京D )

7回2死一、二塁、北條が左前適時打を放つ
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 百戦錬磨の先輩たちに頼りっぱなしではいられない。23歳の北條と22歳の大山の若虎コンビが、終盤の要所でそろって適時打。貴重な追加点をもたらし、巨人を突き放した。

 5―3で迎えた7回。2死二塁から鳥谷のカウントが3ボールになると相手バッテリーは敬遠で歩かせ、北條との勝負を選んできた。例え想定内でも、ここで燃えなければ男ではない。集中力みなぎる表情で打席に立ち、田原の4球目のカーブを強振。左翼左へ打ち返した。

 「トリさんが敬遠気味に歩かされたんで。それは分かっていたんですけどね。真っすぐが続いたんでカーブ、スライダー系をイメージしていました」

 大和の負傷離脱で先発遊撃の座を“奪回”。自力で奪い取ったものではなくても、今の北條には願ってもないアピールチャンスだ。17日の広島戦以降、先発では全試合安打を放ち、これで11戦連続安打へ伸ばした。

 「気にせずにやっている。1打席ずつ集中してやっています」

 同学年の大山も貴重な1本を放った。8回1死満塁で初対戦の山口鉄の4球目をあと数メートルでグランドスラムという左翼フェンス直撃の2点適時打。7回にロジャースの代走で出場し、唯一の打席で結果を出した。

 「初めて対戦する投手だけど、初球を振れた。初球を振ることでタイミングが取れた。追加点の欲しかったし、最低でも外野フライという気持ちだった」

 ベテラン、助っ人陣で先行し、若手で追加点。理想的な攻撃に金本監督も納得の表情だ。「北條が何とか食らいついて左翼線に持っていって、大山も打ってくれて。主力の糸井の3ランと、若手のダメ押し。本当にいい形で点が取れました」。誰かが抜けても“今がチャンス”とばかりに躍動する選手が現れる。打線の層は確実に厚くなってきた。(山添 晴治)

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2017年8月27日のニュース