能見やっと勝った7戦ぶり4勝目 「意識するよ」背中押した同世代の“戦友”

[ 2017年8月27日 08:10 ]

セ・リーグ   阪神8―4巨人 ( 2017年8月26日    東京D )

4勝目を挙げた阪神・能見
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 阪神・能見がG倒で負の連鎖を断ち切った。5回5安打3失点の粘投で7月1日以来の4勝目。巨人戦では15年7月22日以来、東京ドームに限れば13年5月6日以来の白星をつかんだ。

 「攻める気持ちだけで投げこんだ。ここ最近は(内角へ)投げられている。逃げることなくね」

 初回から右打者の内角へ伸びのある直球を投げ込んだ。攻めの気持ちを込めたボールで押し込み、3失点した4回以外は無難にアウトを重ねていった。

 白星から遠ざかった約2カ月。長いトンネルの中で“戦友”に背中を押された。6日のヤクルト戦では石川とはプロ13年目で実は初めての投げ合い。能見がデビューした05年以降ではヤクルト戦30度目、石川が阪神戦52度目の先発。ニアミスを重ねた両左腕がついに“巡り合った”。

 「最近投げ合ってなかったな、ぐらいで。初めてだったんや」

 現役では数少ない同世代。相手投手に関心を示さない普段と違って「それは、意識するよ」と吐露。「ずっと、先発をやって、ケガなく投げてる。すごいよ。投球回も凄いし、自分とは比べものにならない。それは刺激になるよ」。石川に負けじとプロ13年目の38歳も先発陣では一人だけ故障なく開幕からローテーションを守る。励みとなる相手がいるから腕を振れる。

 7試合、56日ぶり白星は金本監督を「今日一番うれしいのは能見」と喜ばせた。「リリーフも頑張ってくれたんでね。良かったです」。余韻に浸ることはない。負けられない戦いがまだ先にあることを分かっている。(遠藤 礼)

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2017年8月27日のニュース