オリ福良監督 最悪57歳バースデー…自力V消滅「次です」

[ 2017年6月29日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2―3楽天 ( 2017年6月28日    弘前 )

<楽・オ>57歳の誕生日を迎えたオリックス福良監督。ケーキを贈られ笑顔を見せる
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 最悪のバースデーだ…。オリックス・福良監督が57歳の誕生日を迎えた節目の一戦。必勝を期して中8日で投入した金子で落とし、チームは自力優勝の可能性が消滅した。それでも指揮官は、気丈に言葉を絞り出した。

 「それ(誕生日)は、どうでもいいこと。負けたことの方が大きい。(自力V消滅も)関係ない。そこは、目の前の試合を取りに行くだけだから」

 金子が一発攻勢に沈んだ。初回1死でペゲーロに先制ソロを浴び、追いついた直後の3回は先頭に四球。1死一塁から、島内に決勝2ランを被弾した。指揮官は「(同点直後の)四球は金子らしくなかったけど、よく、しのいでくれた」とエースをかばったが、当の金子は「できれば、そう(監督の誕生日に白星)したかったけど、申し訳ない」と敗戦の責任を背負い込んだ。

 監督代行に就いた15年6月2日以降、東北の地方球場では同年6月の郡山、山形、16年5月の秋田、盛岡で無傷の4連勝中だった。楽天の本拠地・仙台では通算8勝(11敗2分け)。東北6県で未勝利は青森を残すのみだったが、東北制覇の野望も“夢散”した。

 試合前には報道陣からケーキで祝福され相好を崩した福良監督だったが、一転して見舞われた悲劇。正念場に立たされ、指揮官は「次です」と必死で前を向いた。 (湯澤 涼)

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