【石井貴氏が悼む】豪快フォームが印象的 本当にいい男だった

[ 2017年6月29日 08:00 ]

西武・森慎二投手コーチ死去

西武の救援投手として活躍した森さん
Photo By スポニチ

 いい男だった。明るくて、人懐っこくて…。当時から(松坂)大輔とか、若い選手にも本当に慕われていた。自分もつい先日、メットライフドームで会ったばかりだった。彼の故郷は山口。プロ野球OBのイベントで下関に行った話をしたら「僕の故郷(岩国)は反対側ですよ」と笑っていた。本当に、本当に驚いています。

 左足を思い切り高く上げて、鋭いフォークを投げ込む。豪快なフォームが印象的だった。彼が西武に入団した97年、自分は入団4年目で初めて2桁勝利を挙げた。リリーフだった彼が何度も勝ち星をつけてくれた。そして、何度も何度もピンチを救ってくれた。先発にもチャレンジしたけれど、球種が少なかった。最大の武器はフォーク。フォーク一本で勝負していた。

 練習熱心で、よく走っていた。そんな姿が今も脳裏に思い浮かぶ。俺が俺が、というタイプじゃなかったが、マウンドでは吠えることもあった。本当に明るくて、いい男だった。(元西武投手。97〜05年にともにプレー)

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月29日のニュース