阪神 今季最多6連敗…エンドランも梅野空振りに高代ヘッド「打者が悪い」

[ 2017年6月29日 05:55 ]

セ・リーグ   阪神0―1中日 ( 2017年6月28日    ナゴヤドーム )

<中・神>2回、エンドランを敢行するも梅野は空振り
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 阪神は28日の中日戦(ナゴヤドーム)に0―1で敗れ、今季ワーストを更新する6連敗を喫した。今季最少2安打で、同6度目の零敗。4度目の0―1敗戦は12球団ワーストとなり、貯金6に後退し6月の月間負け越しも決まった。福留を今季初の5番に据える新オーダーで連敗脱出をはかったが、2回の先制機で梅野がエンドランを失敗するなどホームが遠かった。

 ベンチは打つべき手を打った。選手たちも突破口をこじ開けようとした。だがホームは遠かった。今季最少の2安打で、同ワーストの6連敗。4度目の0―1敗戦は12球団ワーストとなった。それでも敗戦後の金本監督は気丈に前を向いた。

 「選手はなんとかしようとか、そういう気は持ってくれているから。(4、5番の打順変更は相手先発の)右左もあるし、ちょっと孝介を楽にしてやろうかなという(狙い)」

 新オーダーで臨んだ一戦だった。ここまでの先発全63試合で4番に座ってきた福留を初めて5番に据え、キャプテンに掛かる重圧の軽減を図った。福留本人もバスター気味に構えるフォームで打席に立つなど工夫し、結果を追い求めた。福留だけではない。難敵ジョーダンの足元を揺さぶるべく、5回には先頭の梅野がセーフティーバントを敢行。2死無走者から高山も初球にバントの構えを見せ、果敢に動いた。まさに「なんとかしよう」の精神を前面に出した。

 ベンチも積極的に動いた。2回1死一、三塁の先制機。1―1からの3球目で、2走者は同時にスタートを切った。ヒットエンドランだ。相手内野陣は併殺狙いの中間守備隊形を敷いており、打者・梅野がバットに当てゴロを転がせてさえいれば、三塁走者が生還し、なおも2死二塁とできたはずだった。

 だが梅野は最悪の空振り。三塁走者・福留は三本間で挟殺され、2死三塁から梅野も空振り三振に倒れた。立ち上がりから制球に苦しんだジョーダンに、立ち直るきっかけを与えてしまった。「細かいことは言えないけど、やっぱりストライクは当てないと。あそこはそれだけ」と指揮官。高代ヘッドコーチは「エンドラン。空振りしたらアカン。打者が悪い」と手厳しかった。序盤の拙攻が投手戦の致命傷となった。

 タイムリー欠乏症に悩む打線は、この日も得点圏に走者を進めた状況7打席で無安打。これで実に33イニング、31打席連続で適時打が出ていない。最大12あった貯金も半減。首位広島とのゲーム差は6で変わらずも、3位DeNAと3・5差、4位中日とも5・5差…。だが下を向いてはいけない。今こそ上を向き続けないと、トンネルの出口は見えてこない。(惟任 貴信)

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