今年は違うの?阪神・岩貞 Gキラー初黒星「反省して考えていかないと」

[ 2017年4月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―5巨人 ( 2017年4月7日    甲子園 )

<神・巨>初回から巨人打線につかまり、甲子園の雨空を見上げる岩貞
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 チームを救いたい思いは空回りした。先発した阪神・岩貞は序盤に巨人打線につかまり、5回9安打4失点で降板。不調の続く先発陣の流れを変える快投とはいかなかった。

 「もうちょっと楽にというか、(カウントを作る意識より)そのボールで打ち取るという意識をもっていけば、初回(の失点)は防げたと思う」

 初回、先頭の中井にいきなり中前打を浴びるなど2安打1四球で1死満塁を背負い、マギーには高山と糸井の間に落ちる不運な左前適時打で先制点を奪われた。2死からは岡本にスライダーを左前に運ばれる2点適時打で3失点。同じく3失点した1日の広島戦(マツダ)同様に、課題の立ち上がりにボールが高く浮いたところを痛打され、試合の主導権を相手に握られてしまった。

 「中継ぎの負担をカバーする投球ができなかった。先発したら、完投するつもりでマウンドに上がっている。初回をうまく立ち上がらないと、長いイニングはいけない」

 自然と力みは生まれたのかもしれない。開幕から7試合目にして、クオリティースタート(6回以上自責点3以下)を記録した先発は5日のヤクルト戦に登板した秋山だけ。先発が仕事を果たせなければ、バトンを受ける中継ぎ陣の負担が増すのは当然だ。

 9回までたどり着くのに中継ぎ3人の力を要した金本監督も先発陣の不振を嘆いた。「相変わらず先発がピリッとしない。どうしても今、(中継ぎに)負担がかかり過ぎ」。中5日で甲子園開幕のマウンドを任されながら、昨季3勝(0敗)、防御率0・58の好相性を誇った巨人にプロ初黒星。試合後は悔しさを必死にこらえて前を向いた。

 「三振も奪えていて(9奪三振)、なのに打たれている。反省して、考えていかないと。結果をもう一度、見つめなおしてやっていきたい」

 厳しい船出も心だけは折らない。左腕エースとして独り立ちを期す1年は始まったばかりだ。(遠藤 礼)

 ≪QS秋山のみ≫岩貞(神)が5回4失点で今季初黒星。試合前まで通算3勝0敗と相性の良かった巨人戦も初めての敗戦となった。今季の阪神先発投手で、6回以上を投げて自責点3以下のクオリティー・スタート(QS)をマークしたのは5日ヤクルト戦の秋山のみ。7試合を終えてセ・リーグ上位の巨人は6試合、広島は5試合でQSをマークしており、先発陣の出来がチーム成績に反映している。

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