阪神 天敵マイコ追い詰めた 金本監督「アレルギーなくなった」

[ 2017年4月8日 05:57 ]

セ・リーグ   阪神3―5巨人 ( 2017年4月7日    甲子園 )

<神・巨>6回無死一、三塁、福留は左前適時打を放つ
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 難敵に初黒星は付けられなくても、あと一歩まで追い詰めた。過去6度の先発で3勝0敗の“虎キラー”だったマイコラスと今季初対戦。阪神は7回までに先発野手全員となる10安打を放ち、攻略の糸口をつかんだ。

 先発の岩貞が立ち上がりにつかまり、2回までに4点のリードを奪われる苦しい展開。5回先頭の北條、梅野の連打で無死一、三塁とし、代打・中谷の遊ゴロ併殺打の間に1点を返した。続く6回にも先頭の上本、糸井の連打で再び無死一、三塁。ここで、そこまでの2打席は走者を置いて凡退していた4番・福留が意地の左前適時打を放った。

 「あの場面だから形なんてどうでもいい。この1本をきっかけにして状態を上げていきたい」

 真ん中に入ってきたスライダーを反対方向にしぶとく落とす泥臭い一打は21打席ぶりの安打。3月31日の広島との開幕戦(マツダ)での右中間への1号2ランを除けば、今季7試合目にして初適時打となった。四球や進塁打で貢献してきたとはいえ、福留自身にとっては大きな1本だった。

 上位から下位までまんべんなく分散して安打が出たことが、逆に大量点につながらなかった印象はある。勝負どころでの3併殺も痛かった。それでも、打線の状態は決して悪くない。金本監督も前向きに振り返った。

 「ヒットはぼちぼち出た。10本か。以前のようなアレルギーみたいな物はなくなったのかなという印象はあるけど。あとは、得点圏でどうかというところ」。

 今季の“伝統の一戦”は幕を開けたばかり。借りを返すチャンスはまだまだある。(山添 晴治)

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