開幕7戦目やっと!中日・森監督1勝 ドラ2京田決勝押し出し死球

[ 2017年4月8日 05:37 ]

セ・リーグ   中日7―5DeNA ( 2017年4月7日    ナゴヤドーム )

<中・D>お立ち台でガッツポーズの(左から)又吉、京田、平田
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 勝利に最も飢えていたのは、22歳の新人だった。中日は1点を追う7回に同点に追いつき、なお1死満塁。ドラフト2位の京田は初球のスライダーが体に向かってきても恐れない。

 左足に当たった。決勝の押し出し死球。「とにかく気持ちでぶつかりにいった。そのおかげで逃げずに当たったと思う」と胸を張った。

 運を持っている男だ。石川県能見市出身で、憧れは故郷の英雄、松井秀喜氏だった。小学生のとき、地元で開催されたイベントで対面し、ヤンキースタジアム応援ツアーを抽選でゲット。この日も「当たった」ことで決勝点となった。3回には平田の3点三塁打の後に左犠飛を放ち、プロ初打点も挙げた。「平田さんが打ったいい流れに乗っていけた」。50メートル5秒9を誇る快足ルーキーは開幕戦からスタメンに名を連ね、この日2打点で今季初勝利に導いた。

 開幕からの連敗を5でストップ。12球団で最も遅い白星となった森新監督は「ここまで来たら、うれしいしか言うことがない」と喜んだ。勝てなかった1週間。「10日ぐらいに感じた」と本音を吐露し、験担ぎも「いっぱいやったよ」と苦笑いした。試合後、駒大の後輩でもある大島からウイニングボールを手渡された。大事に監督室の机の上に置き「この一勝でみんな救われて、次にスタートできる」と話した。

 初のお立ち台。新指揮官、そして本拠地のファンに今季初勝利をプレゼントした京田は「待たせてしまったので、勝ててよかったです。ドラゴンズの起爆剤になれるように頑張ります!」と力強く宣言した。

 ▼中日・平田(3回に左中間へ3点三塁打で勝利に貢献)フルスイングできる球だけを狙っていた。これからチームが軌道に乗るようにしたい。

 ◆京田 陽太(きょうだ・ようた)1994年(平6)4月20日、石川県生まれの22歳。小2から野球を始める。青森山田では1年春から遊撃レギュラー。甲子園出場はなし。日大では1年春から2部でリーグ戦出場。3年春の優勝で1部昇格を果たす。3、4年秋ベストナイン。4年時には日米大学野球で日本代表。1メートル82、80キロ。右投げ左打ち。

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