最強米国の“本気”とは?エース格メジャー優先で再合流許されず

[ 2017年3月22日 05:30 ]

WBC準決勝   米国―日本 ( 2017年3月21日    ドジャースタジアム )

レイズのアーチャー(AP)
Photo By AP

 はたしてどこまで本気なのだろうか?史上最高のメンバーをそろえたとうたわれた米国代表だが、ここにきて地元メディアの目は懐疑的だった。先発ロアークはナショナルズで昨季16勝を挙げ、210回を投げ防御率2・83。一方今大会では1次リーグで救援での1試合しか登板機会がなく、1回1/3を3失点。中9日で今大会初先発となる。

 「本来ならエース格のアーチャーが投げるべきだろう」と大リーグ公式サイトの担当記者。1次リーグ初戦のコロンビア戦に先発し、4回をパーフェクト、3奪三振に封じた速球派右腕は、その後は所属のレイズに戻り調整し、当初準決勝先発が有力視されていた。ただヤンキース・田中と投げ合う4月2日(日本時間3日)の開幕投手に内定し、そこへの調整を優先するため代表合流を許可されなかったという。

 2次ラウンド最終・ドミニカ共和国戦での本塁打キャッチに加え、2本塁打と攻守に好調のA・ジョーンズは「俺たちは一つの仲間になった。クラブハウスで誰も“自分が”とは言わない。“自分たちが”と言う。自己犠牲の精神にあふれている」と強調した。ただラウンドが進むごとに各球団の主力選手が所属チームに呼び戻されることは過去にもあり、今回もその例に漏れなかった。

 「菅野のことはよく知らない。これからじっくり研究するよ」とジム・リーランド監督。もちろん巨大戦力に変わりはなく、余裕たっぷりの笑みを浮かべてはいた。

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2017年3月22日のニュース