東海大市原望洋 エース金久保 魂の218球も力尽く「自分の責任」

[ 2017年3月22日 15:24 ]

第89回選抜高校野球大会1回戦   東海大市原望洋2―6滋賀学園 ( 2017年3月22日    甲子園 )

<東海大市原望洋・滋賀学園>14回表無死一、二塁、不運な失策で勝ち越しを許し、呆然の東海大市原望洋・金久保
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 両投手合わせて410球に上る壮絶な投げ合い。熱戦を制した滋賀学園へはもちろん、終了後は、218球を投げ抜いた東海大市原望洋の金久保にもあたたかい声援が向けられた。

 滋賀学園のリードを、東海大市原望洋が2度追いつく展開。6回以降は両チームのエースが意地の投球を続け、スコアボードに0を並べた。しかし、延長14回、金久保が力尽きた。先頭打者を四球で出すと、次の打者にも四球を与え、その後は2連続適時打を含む4連打を許すなど、この回4失点とした。

 試合後のインタビューでは、先頭の四球に触れ「あれがなければ勝てたのですが」と淡々とコメント。「それまではコントロールもついて、四球も少なかった」と振り返りつつ、味方の失策で不運な失点もありながら「最後まで投げきれなかったのは自分の責任です」と、エースとしてすべての責任を背負った。

 最後までマウンドを守りきった滋賀学園の棚原も192球の力投だった。開口一番「疲れました」。14イニングを投げたのは初めてだといい「捕手のミットに向かって投げるだけだった。これで天狗にならず、成長につなげたい」と力強く話した。

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2017年3月22日のニュース