東海大市原望洋・金久保 雨“負のジンクス”断つ 自身には吉兆

[ 2017年3月22日 05:30 ]

調整する東海大市原望洋・金久保
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 第89回選抜高校野球大会第3日(甲子園)は21日、雨のため中止となり、予定された1回戦3試合は22日に順延となった。日程は、1日ずつ繰り下げられる。準々決勝翌日の休養日はそのままで、決勝は31日に実施する。試合を行う予定だった6校は甲子園の室内練習場で1時間30分ずつ調整。滋賀学園と対戦する東海大市原望洋(千葉)のドラフト候補右腕・金久保優斗投手(3年)は投球練習を行った。

 金久保は、ブルペンで約40球を投げ込み、仕切り直しの一戦に備えた。

 「いい調整ができた。(状態を)今日に合わせてきたので流れない方が良かったが切り替えたい」。エースは静かに闘志をたぎらせ、滋賀学園との対戦に和田健次郎監督も「金久保は全国大会を中学から経験しているし、相手が強ければ強いほど燃える」と期待した。

 チームは過去2度の甲子園で雨と因縁がある。10年春は雨で大阪桐蔭との初戦が2日順延となり、2―9で敗退。14年夏は台風の影響で開幕が2日順延。城北(熊本)との初戦は大雨の中で行われ、3―5で敗れた。ただ、金久保自身は昨夏の千葉大会で芝浦工大柏との2回戦が6回降雨ノーゲームとなり、仕切り直しの試合で5回参考ながらノーヒットノーランを達成。雨はチームにとっては不吉だが、エースにとっては吉兆といえる。

 最速147キロを誇る右腕。日本ハム・大谷に憧れ、打っても4番を務める。「気持ちで負けないようにしたい。打撃では自信を持って思い切り振る」。チームの“負のジンクス”を断ち切り、甲子園初勝利をもたらす。  (原田 真奈子)

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2017年3月22日のニュース