DeNAの新星!細川&網谷10代大砲が競弾バックスクリーン

[ 2017年2月14日 05:30 ]

練習試合   DeNA4―1阪神DeNA ( 2017年2月13日    宜野座 )

<練習試合 神・D>7回1死、代打・細川は中越えソロを放つ
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 未来への鮮やかな虹が架かった。DeNAの18歳のドラフト5位・細川(明秀学園日立)、そして19歳の育成選手・網谷。バックスクリーンへ飛び込んだ2本のアーチに、ラミレス監督からも思わず笑みがこぼれた。

 「ルーキーと若手が素晴らしい仕事をしてくれた。(2人とも)センターに打った。よく振れている。ああいう打撃を見られてよかった」

 若い2人の強烈なアピールだから、喜ぶのも無理はない。昨年9勝15敗1分けと負け越した阪神との練習試合。まずは3番で先発した背番号「100」の網谷だ。初回2死、外寄りの139キロ直球を叩いた打球はすさまじい伸びを見せる。「バットがいい角度で出て芯に当たった」というチームにとって今季対外試合初アーチは、捕球体勢に入るかに見えた中堅・江越を越えて芝生のスタンドに飛び込んだ。

 さらに7回、途中出場の細川も続く。137キロ直球を同じようにバックスクリーンへ打ち込んだ。こちらは12球団のルーキー1号。「小さくならずにフルスイングしようと思っていた」。その通りの豪快な一撃だ。

 予感はあった。前日の紅白戦でのことだ。宜野湾キャンプに視察に来た侍ジャパン・小久保監督に、ラミレス監督はこう言った。「将来凄い選手になるから見ておいてくれ」。網谷と細川のことだった。その2人が、阪神・藤浪を見るために宜野座を訪れた小久保監督の前でアーチの競演。ラミレス監督が元西武のカブレラ級と評した細川のパワーも、「19歳に見えない」とした網谷の技術も本物だった。

 「立場は育成。今日の結果で終わらないようにしたい」。網谷がそう言えば、細川は「新人らしくどんどんアピールしたい」。出場機会を増やすため、今季は2軍で経験を積んでいく2人。この日の2発が、その将来を明るく照らしていた。 (秋村 誠人)

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