矢場とん　クラブ選手権初出場初勝利ならず、３点リードも逆転許す

＜第４１回クラブ野球選手権　山口防府ベースボールクラブ・矢場とんブースターズ＞力投する矢場とんブースターズ先発・片山

　名古屋名物みそかつの老舗店「矢場とん」が昨年４月に創部した硬式野球クラブチーム、矢場とんブースターズは３日、第４１回全日本クラブ野球選手権１回戦で山口防府ベースボールクラブに４―９で敗れ、初出場初勝利を逃した。一時は３―０とリードしたが３回、打者１２人に６安打を浴びて８失点。２回２／３を投げ５失点で降板した先発右腕・片山は「小中高大で全国大会は初めての経験。緊張するとは思っていたが、それ以上に（雰囲気に）のまれてしまった」と唇をかんだ。

　選手は全員名古屋名物みそかつの老舗店「矢場とん」の正社員で、店舗で接客や調理をしながら練習に励む。大会前を除けば、普段の練習は週３日。片山は「最初は戸惑いもあったが、練習時間が短い分、しっかり野球に向き合えている。こういう環境で得をしたと思っている」と言う。「球種的には通用した部分もあった。あとは内面の部分が課題」と今後のレベルアップを誓った。