ラミDeNA3位死守!8回に“苦悩の守護神”山崎康投入

[ 2016年9月3日 05:30 ]

<神・D>8回に登板し、3者凡退に斬ってとった山崎康

セ・リーグ DeNA5―3阪神

(9月2日 甲子園)
 10球中、変化球は1球だけだった。2点リードの8回にマウンドに上がったDeNA・山崎康は直球にこだわった。「僕はストレートに自信を持ってプロに入っている。いいきっかけになった」と1回無安打無失点。2三振は直球で奪った。

 昨季は新人最多記録の37セーブを挙げたが、今季は思うような投球ができない試合が続いた。8月は9試合に登板し6試合で失点。ラミレス監督は「ヤスは苦悩している」と、抑えとしての自信を取り戻してもらうために、セットアッパー役でマウンドに送り出した。150キロを3度計測する投げっぷりに「素晴らしい投球」と称えた。

 9回を1安打1失点で踏ん張った三上は、「8回はヤスと言われてびっくりした」と言いながら、8月6日の中日戦(横浜)以来、今季2セーブ目。「勝って良かった」と胸をなで下ろした。前日の広島戦(マツダ)の延長10回に登板した田中を含め、指揮官は相手打線との相性を見ながら、最終回の投手を起用していく構えだ。

 Bクラス転落の可能性もあった中、4位・ヤクルトのゲーム差を2と広げた。広島が勝ったため優勝の可能性は消滅したが、初のCS進出へこの1勝の意味は大きい。プロ2年目で甲子園初登板となった石田は、7回6安打2失点で阪神戦初勝利。セ・リーグ5球団から勝ち星を挙げ「自分の勝ちはヤス、三上さんのおかげ。週1回の僕とは違って毎日投げている。尊敬しかない」と感謝した。

 山崎康は「9回に投げられない悔しさはある。“こいつで負けたらしようがない”と言われる投手になりたい」と巻き返しを誓った。残るは18試合。投手陣がカバーし合いながら、Aクラスを死守する。 (川島 毅洋)

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