横山「人生初」名古屋で今季初陣 ケガで出遅れもプロ初勝利を

[ 2016年5月3日 08:07 ]

横山は一軍に昇格し、バント練習する

 「超変革」の象徴となり得る若虎が、また一人出陣の時を迎えた。14年ドラフト1位・横山が2日、4日の中日戦(ナゴヤドーム)の今季初先発へ向けて1軍練習に合流した。

 「投げられない時期もあったし、やっとこの場(1軍)で投げられるということをすごく意気に感じています。去年投げさせてもらった経験は僕の中では大きいし、楽しみでもあり、去年とは違った感じがします」

 新人だった昨季は春季キャンプ前に左胸鎖関節の炎症が判明し、開幕は2軍。プロ初登板を5月21日の巨人戦(甲子園)で迎え、勝ち星は付かなくても7回1失点の堂々の快投を演じた。

 ただ、以降は結果を出せず、4試合で0勝2敗で1年目を終了。昨秋キャンプでは練習中に右足中指を骨折し、長期離脱した影響で今季も開幕を2軍で迎えた。自身がくすぶっている間に、チームは金本新監督の下で一新。同世代の活躍を、テレビ画面越しに複雑な思いで見ていた。

 「超変革ということで若手が活躍するのをテレビで見ていた。常々、自分もそういう舞台に立ちたいと思っていた」

 今季のウエスタン・リーグでは5試合で1勝0敗、防御率3・38。「去年は周りを見られなかったが、今年は見られると思う。気持ちの持ち方がすごく変わった」と自らの変革に手応えがある。「人生初」という名古屋で巡ってきた好機に初勝利で応える決意だ。(山添 晴治)

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2016年5月3日のニュース