打者・大谷 バンデン止める!日本新デビュー14連勝懸かる右腕攻略を

[ 2016年5月3日 06:51 ]

バンデンハーク(左)と大谷

 待望の白星の次は天敵退治だ。1日のロッテ戦(QVCマリン)で今季初勝利を挙げた日本ハム・大谷は、3日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で「打者」として出場する。次なるターゲットは、プロ野球記録のデビュー14連勝を目指すバンデンハークを、バットで攻略することだ。

 138球の熱投から一夜明けたこの日、二刀流は札幌市内の宿舎で静養に充てたが、気持ちは早くも前へと進んでいる。「(投げることはないが、自分には)次の試合で打席がある。首位・ソフトバンクが相手だし、勝利に貢献したい」。まずは3連戦の初戦に先発する助っ人右腕を倒す。

 チームは4月2日(東京ドーム)でも7回を1点に封じられるなど、昨季から通算5試合で無傷の3勝を許している。4番の中田でも13打数3安打で打率・231、本塁打なしと苦手にしている。大谷自身も昨年6月21日に対戦し、3打席連続三振を喫した。自身よりも5センチ高い1メートル98から投げ込まれる上に、150キロを超える直球は浮き上がって見える軌道だ。「相手より自分の問題」と話したが、内角を意識させられると、外角まで手が出なくなった。

 同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。現在は陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)が左足首痛を抱えており、3日の同戦で中堅守備に就けるかによって、起用法は「DH」か「代打」に決まる。いずれにせよ、「打者・大谷」が目指すべきは、バンデンハークの直球に振り負けないことが鍵になる。今季放った3本塁打は全て逆方向の左翼へ放り込むパワーを見せている。「内角に来ても払える余裕さえあれば、引っ張る必要はない」。剛速球をぎりぎりまで引きつけられるようになった二刀流の怪物ならば、無敗助っ人を止められるはずだ。(横市 勇)

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2016年5月3日のニュース