オリ平野 史上3人目100H&100S 救援の勲章!

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<ロ・オ>通算100セーブの平野は花束を手に声援に応える

パ・リーグ オリックス4―3ロッテ

(4月24日 QVCマリン)
 角中の打球が左翼小田のグラブに収まると、オリックスの守護神・平野が珍しく右こぶしを握って声を張り上げた。チームは2試合連続サヨナラ負け、しかも前日は自らの暴投で招いたもの。

 「きょうは絶対に落としてはいけない試合」。1点差を守りきり、1日で悪夢を吹き飛ばしただけに喜びもひとしおだった。

 これで球団記録を更新中のセーブ数は100に到達。すでに達成済みの100ホールドとのW記録は、球界でも武田久、藤川球児に次いで3人目という救援投手の勲章だ。「球児さんや久さんみたいな偉大な投手と並べたのはうれしいですね」。普段はヒーローに渡すのが役割の記念球は「きょうはもらいました。初勝利のボールはどこいったかな。なくさないようにします」と笑った。

 新助っ人のコーディエが乱調で、結局、平野が守護神を“リリーフ”した。13日の日本ハム戦では2イニングを投げながら、酒井投手コーチに「いけます」と即答して14、15日も連投。同コーチは入団時の担当スカウトで、恩人のためにもチームのためにも、と腕を振った。チーム防御率12球団ワーストの責任をかぶり、同コーチは2軍に配置転換されたが、平野がいなければさらに苦境だった。

 10年に先発から転向して昨年までの6年間で360試合登板。「巨人の山口くんに負けないように」と、心の中では同い年のライバルと安定感を競ってきた。そんな職人ぶりには駿太も尊敬し、「守備固めと守護神は似ているところがあって、気持ちの持ち方とか聞いていた。自分を持っていて周りに流されない人」と、投手と野手の垣根を越えて教えを請うほどだ。昨年は左足首の捻挫などで3度の離脱があったが完全復活。「次からも、ホールドとセーブを積み重ねていくだけです」と、オリックスの鉄腕は仁王立ちを宣言した。 (鶴崎 唯史)

 ≪武田久、球児に続いた≫平野(オ)が24日のロッテ5回戦(QVC)で今季4セーブ目を挙げて通算100セーブを達成。プロ野球27人目。初セーブは10年7月28日の日本ハム戦。ホールドも通算127度記録しており「100ホールド&100セーブ」は武田久(日)、藤川球児(神)に続く史上3人目の達成となった。

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2016年4月25日のニュース