広島・新井 マルチで2000安打王手 本拠達成ならず神宮持ち越し

[ 2016年4月25日 05:30 ]

<広・神>9回2死二塁、スタンドの大声援を受けて通算1999安打目となる左前適時打を放つ新井

セ・リーグ 広島2―6阪神

(4月24日 マツダ)
 5点を追う9回2死二塁。敗戦ムードが漂う中でも、広島・新井の集中力は途切れていない。能見の初球、フォークを捉えた。

 「得点圏だったので、どんどん積極的に」と左前へ運ぶ適時打。試合には敗れたが、今季7度目のマルチ安打で通算2000安打に王手をかけた。

 「大歓声は伝わっていたし、うれしかった。(地元で)何とかしたいと思って打席に入った」。本拠地のマツダスタジアムには今季最多の3万1855人が詰めかけた。4回の第2打席で右前打を放つと、スタンドが大きく沸いた。7回の第3打席では左中間へ大飛球を放ったが、高山が好捕。大歓声はため息に変わった。それでも最終打席で王手をかけ、盛り上げた。本拠地3連戦最後の試合で達成ならず「期待してくれた方には申し訳ない」と悔しげだったが、5試合連続安打と打撃好調に変わりはない。

 26日からは敵地でのヤクルト戦。「どういう一打で決めたいというのはない。ただ勝てればいい」。あくまで自然体。プロ18年目の39歳に歓喜の時が迫っている。

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