2秒余計だった楽天の挟殺プレー メヒア逆転満弾の伏線に

[ 2016年4月25日 08:01 ]

<西・楽>7回無死一、三塁、渡辺の投ゴロで三走・金子侑(右)を追い込みアウトにした釜田だったが…

パ・リーグ 楽天6―7西武

(4月24日 西武プリンス)
 ただの挟殺プレーではない。6―3で迎えた7回無死一、三塁。試合を左右する重要な局面で楽天・釜田の守備にわずかな「ほころび」が出た。

 内野陣が併殺優先のシフトを敷いた中、渡辺の打球はバウンドの高い投手へのゴロ。併殺が無理と判断した釜田は三塁を飛び出した金子侑を三本間で挟殺しようとした。西武がつくりたい状況は一塁走者と打者走者を最大限に進塁させた「1死二、三塁」で、金子侑の任務は時間稼ぎ。ここで釜田は三本間の真ん中よりやや三塁寄りで止まっていた金子侑との距離を詰めた。時間にして約2秒。投手→三塁手→捕手と転送してアウトとしたが、二、三塁とされた。

 「釜田は走者を追い込まず素早く三塁手に渡すべきだった」と仁村ヘッドコーチ。他の2走者の進塁を防ぐため、なるべく早く金子侑に対する挟殺プレーをスタートさせなければいけない場面。「2秒」は余計だった。

 直後に登板した2番手の浜矢が二、三塁の重圧に負けて栗山にストレートの四球を与え、3番手の福山が続くメヒアに逆転満塁弾を浴びた。「7回は(挟殺も含めて)全てが残念だった」と梨田監督。3連勝ならず、再び借金生活となった。 (山田 忠範)

 ▼楽天・釜田(西武・メヒアに2本塁打を浴びるなど6回1/3を5失点)もっと集中して投げなければいけなかった。

 ▼西武・金子侑 ボテボテだったので、あの場面では二、三塁をつくるのがベストだと思っていた。

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2016年4月25日のニュース