マエケン メジャー球に不安なし 変化球曲がるし楽しい

[ 2016年4月5日 11:10 ]

ドジャースの前田(AP)

 大リーグは3日(日本時間4日)、3試合が行われ、2016年シーズンが開幕した。開幕ロースター入りした7人の日本選手の中で注目は、広島からポスティングシステムでドジャースに移籍した前田健太投手(27)。6日(同7日)のパドレス戦でデビューする右腕が、スポニチ本紙の単独インタビューに答え、メジャー1年目の野望を語った。

 ――オープン戦は6試合に登板して、防御率2・35。滑りやすいメジャーの公式球に苦労した日本投手も多いが、最初の登板で不安はなくなったと言った。なぜそんなに早く対応できたのか。

 「過去にメジャーのボールに触れる機会が多かったからじゃないですか。13年のWBC、14年の日米野球でも、不安なく投げられた。むしろこっちのボールの方が、ツーシームが曲がったり、楽しかった。ただ、みんながアリゾナは乾燥して滑ると言うので。それがアリゾナでも気にならなかった。チームメートもここで投げられれば大丈夫と言ってくれた」

 ――オープン戦ではいろいろと試していた。例えば、ツーシーム。左打者の内角に投げる「フロントドア」は効果的だが。

 「フロントドアだと握りを変えたり、工夫するようにしている。ただ、まだ左打者の内側は難しい。デッドボールの危険性がありますから。右打者の外側、バックドアは外れたらボールでいいやの感覚で、ためらいなく投げられるんですけど。左(打者)もそれくらいの気持ちでいければいいけど、そこは難しい」

 ――捕手のエリスは、いかに軌道をイメージできるかだと言っていた。

 「今まで投げてこなかったので、具体的なイメージはまだ持てない。試合で1、2回、うまく見逃し三振を取れたり、いい変化をしてくれれば、イメージが持てる」

 ――広島時代はあまり使わなかった右打者へのチェンジアップも試している。

 「ボールが変われば、変化も変わる。使えるボールになると思っています。ただこれまで(右打者に)投げてこなかったので、感覚的なものがまだ…。狙ったところに投げきれていない。ゴロになったり、空振りを取れたり、カウントを取れるボールになれば」

 ――ドジャースにはメジャーを代表するエースのカーショーがいる。一緒に練習できることは大きい。

 「トレーニングの量が多くて、種類もいろいろやっていて、ウエートもそうですけど、体の強さは凄いなと感じる。カーショーと一緒に野球ができるのはプラス。練習を見るだけでも財産です」 (聞き手・奥田秀樹通信員)

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