【なんでもランキング】けん制名人はオリ西 年平均で断トツ3人

[ 2016年4月5日 10:44 ]

オリックスの西

 2年目となる連載「なんでもランキング」では、引き続きプロ野球の気になるデータを隔週で紹介。前半戦期間中は通算記録、後半戦は16年のシーズン記録を中心に、選手の隠れた個性を取り上げる。

 投手が走者を背負った場面をしのぐ方法は、打者を打ち取るだけではない。意表を突くけん制で走者をアウトにすれば、相手のダメージも大きい。そんなけん制が得意な投手は誰か。ここでは、投手が143イニング(チーム試合数=規定投球回)につきけん制で走者を刺した数を独自に「けん制成功率」と定義。通算700投球回以上の現役38投手をランク付けした。

 12球団トップは西(オ)で、断トツの2・75。おおよそ年に3人近くの走者を刺す計算になる。2位は牧田(西)で1・63。現役屈指のサブマリンはけん制も巧みだ。3位は大隣(ソ)で、左腕トップの1・22。4位はベテランの黒田(広)、5位の唐川(ロ)までが1以上を記録している。

 西は25歳にして、すでに通算けん制成功が現役最多タイの15個。昨季も5人がその毒牙にかかった。カード別では日本ハム戦が最多の6度、ソフトバンク戦が5度と続く。そして前者は中田と西川、後者は松田と明石が2度ずつ刺されている。西がマウンドにいるときは同じ手を食わぬよう、細心の注意が必要だ。 (記録課・矢吹 大祐)

続きを表示

2016年4月5日のニュース