小坂監督独自スタイルで頂点 天国の上村監督に吉報届けた

[ 2016年4月1日 05:30 ]

<智弁学園・高松商>ナインの手で胴上げされる智弁学園・小坂監督

第88回選抜高校野球大会第11日・決勝 智弁学園2―1高松商

(3月31日 甲子園)
 智弁学園の小坂将商(まさあき)監督(38)は「涙が出るかと思ったけれど、笑うことしかできません」と喜びをかみしめた。11年前に社会人野球の松下電器(現パナソニック)を辞めてコーチに就任。自身の現役時代も監督だった上村恭生氏が46歳で急逝し「何が何だか分からないうちに」06年4月に監督に就いた。就任当初は恩師の細かい野球を引き継ごうとしたが、失敗の連続だった。「これは無理。自分が責任を持ってやろう」と独自のスタイルを目指そうと決心した。

 選手目線を心がけ、打撃フォームなどは決して型にはめない。巨人・岡本らプロ選手も育っていった。一方で「私生活が野球につながる」という厳しさも忘れない。「背中に上村先生がいるという気持ちで野球をやってきたし、今までの教え子が積み重ねてくれた結果です」。自分が主将だった95年夏の4強を超えて初の頂点に立った。

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2016年4月1日のニュース