巨人・原監督去就はCS次第 V4消え残された道は日本一

[ 2015年10月3日 05:30 ]

<D・巨>勝利投手のマイコラス(右)と握手する原監督

セ・リーグ 巨人4-1DeNA

(10月2日 横浜)
 勝利から43分後。ヤクルトがサヨナラ勝ちし、巨人はV9以来となるリーグ4連覇の夢がついえた。既に横浜スタジアムを後にしていた原監督は球団を通じ「今年のヤクルトは、得点力では我が軍を上回っていました。ペナントレースを制することはできませんでしたが、まだまだ試合は続きます」とコメントした。

 マイコラスの力投に打線が応えて2位を確定させ、CSの本拠地開催が決まった。試合後はロッカールームで大半の選手がヤクルト戦を観戦。願いは届かず、阿部は「CSに頭を切り替えてやるだけ」と足早に引き揚げ、主将の坂本も「CSで借りを返せるようにやっていきたい」と話した。

 チームを一度解体してつくり直すべく、とスローガンに「新成」を掲げて臨んだ今季は得点力不足がシーズンを通じた課題だった。打率・242はリーグワースト。12球団トップの防御率2・77を誇る投手陣を援護しきれなかった。監督通算12年目となる指揮官は、シーズン終盤に「こんな打線を組んだことないから、俺もいろいろ勉強になる」と話していた。繰り出したオーダーは今季141試合で109通り。144試合で113通りのオーダーを組んだ昨季に迫る多さだったが、昨季の打率・257より下降線をたどった。

 前半戦は故障者が続出。阿部、坂本、村田ら主力が離脱し、シーズンを通じて1軍にいたレギュラー野手は長野だけだった。4回に投手強襲の逆転2点打を放った亀井も右足首じん帯損傷で8月に離脱。今季の反省を問われ「やっぱりケガでしょうね」と悔やんだ。
 今季が2年契約の最終年となる原監督の去就について球団はCS、勝ち進んだ際の日本シリーズでの戦いを見て、総合的に判断する方針だ。「(日本一という)新たな目標に向かって全力で戦っていくのみです」と原監督。3年ぶりとなる日本一の道は残されている。 (大林 幹雄)

続きを表示

2015年10月3日のニュース