最後までキヨシ劇場!涙なしで4年間を感謝、G党には「よかったね」

[ 2015年10月3日 17:55 ]

<D・巨>辞任会見を行ったDeNA・中畑監督は窓の外のファンの声援に応える

セ・リーグ DeNA5―7巨人

(10月3日 横浜)
 DeNAの中畑監督が悔しさの中でユニホームを脱いだ。今季最終戦を白星で飾れず3年ぶりの最下位が決定。史上初となる首位ターンからの6位終戦となり、試合後のセレモニーでは「惨敗。その責任はすべて私にあります」と潔く頭を下げた。

 熱血ぶりで選手とファンを愛した。それだけに、セレモニーではしんみりした雰囲気は微塵も出さなかった。まずはクライマックスシリーズ進出を決めている巨人のファンに向かい「よかったですね!下克上のチャンスがあるんですからセ・リーグのために盛り上げてください」と熱弁。敵チームのファンへもエールを送って喝采を浴びた。

 前半戦を首位で終えたこと振り返り「緊張感、喜び、怖さを感じた」と話し、続けて「幸せでした」と絶叫。その後失速したが「選手たちはどの順位だろうと最後まであきらめない野球をしてくれた」とねぎらった。

 昨年は23試合の大入り。今季は43試合で満員を記録したのも同監督の熱意と選手の頑張りがファンに浸透した証拠だ。「この環境でやれる喜びを感じている」と感謝の気持ちを代弁すると、最後は「大した監督ではなかったが、それでも選手はついてきてくれた。4年間悔いのない生活だった」。常に話題を提供してきた中畑監督。スタンドの“キヨシコール”を浴びながら笑顔で劇場の幕を降ろした。
 

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