巨人64年ぶり球団タイ記録の1イニング10安打!12得点で逆転勝ち

[ 2015年8月19日 21:28 ]

<巨・神>5回1死二、三塁、片岡が勝ち越しの2点適時打を放ち(左から)二塁走者・立岡、三塁走者・小林がベンチに迎えられる

セ・リーグ 巨人12―3阪神

(8月19日 東京D)
 巨人が“歴史的”猛攻で首位・阪神を粉砕し連勝、ゲーム差を1・5に縮めた。3点ビハインド、相手の先発・能見に対し4回まで無安打と完全な劣勢が一転。5回に打者17人、球団タイ記録となる1イニング10安打で12得点を奪い、試合を決めた。

 50分超にも及ぶ猛攻に沸きに沸く巨人ファン。一方、左翼スタンドの阪神ファンは悪夢を見るかのように静まり返った。

 3点を追う5回、巨人は長野がチーム初安打となる右前打で出塁すると、亀井も右前打で続いて無死一、二塁。村田が右中間に適時二塁打を放って1点を返すと、小林も左前適時打で1点差に。なおも無死一、三塁から代打・井端の左犠飛で同点に追いついた。

 まだ終わらない。さらに1死一塁から立岡の左前二塁打で二、三塁とすると、片岡の左前2点適時打で勝ち越し。続く坂本も左翼線適時二塁打。阿部、長野の連続四球で満塁とすると、亀井が右越え2点適時二塁打、村田は左翼線に2点適時二塁打。小林の右飛で2死となったものの、井端、立岡の連続四球で再び満塁から片岡が左翼線2点適時二塁打。坂本が二飛に倒れてようやく攻撃を終えたが、この回17人攻撃で10安打12得点。1イニング10安打は1941年5月11日阪急戦の4回、1951年8月8日広島戦の7回に並ぶ球団タイ記録。さらに1イニング6二塁打はセ・リーグタイ記録。

 阪神は2回、1死からマートンが左越え7号ソロで先制。続く新井も左越え3号ソロを放ち2者連続弾、さらに鶴岡の中前適時打でこの回3点を奪った。だが、4回に無死満塁の絶好機をつくりながら無得点。5回にも1死一、二塁と追加点のチャンスを生かせなかった。先発・能見は4回1/3を6安打6失点。2番手・歳内、3番手・山本も巨人打線の勢いを止められず大敗した。

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