西武・熊代“嶋シフト”ズバリ!今季圧倒的に多い右翼線締めた

[ 2015年8月19日 05:30 ]

<西・楽>7回2死二塁、嶋の右前打で二走の生還を防いだ西武・熊代の守備

パ・リーグ 西武1-0楽天

(8月18日 県大宮)
 9回2死一、三塁。楽天・嶋の一撃が右翼線を襲う。落ちれば同点、抜ければ逆転というライナーを、西武の右翼手・熊代がスライディングキャッチ。勝利を決めた。

 この試合、熊代VS嶋はもう一幕。先制直後の7回から守備固めに入り、2死二塁の場面を迎えた。「(右翼線に)寄って、前めに守るように指示が出ていた」。定位置より5メートル、斜め前に出た。

 低い打球が、想定した安打エリアに落ちた。二塁走者はウィーラーの代走に出た森山。熊代は「いいポジションで守れていた」とチャージをかけながら、中継に入った一塁手に送球した。いったん全速力で三塁を蹴った森山は慌ててターン。続く西田は空振り三振で、ピンチをしのいだ。

 定位置にいたら同点確実だった場面。河田外野守備走塁コーチは「データ通り。嶋選手にとっては(右翼線寄りが)定位置」と言った。今季、嶋の安打は、左方向に9、左中間に2、中堅に13、右中間に1本。それらに比べ、右方向は25本と群を抜く。「本塁で走者を刺すことより、走者を回さないのが一番のファインプレー」。西武外野陣に根付く考え方だ。 (神田 佑)

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2015年8月19日のニュース