ソフトB松坂 右肩手術で今季絶望 9年ぶり国内復帰も1軍登板なし

[ 2015年8月19日 05:30 ]

ソフトバンクの松坂

パ・リーグ ソフトバンク1-0オリックス

(8月18日 京セラD)
 ソフトバンクは18日、松坂大輔投手(34)が関東地方の病院で右肩の内視鏡手術を受けたと発表した。実戦復帰まで6カ月を要する見込みで今季絶望となった。松坂はスポニチ本紙の取材に「期待して獲得してくれた球団、キャンプ、リハビリ中にも温かい声援をいただいたファンの方に申し訳ない気持ち」と語った。

 手術では右肩関節の「関節唇および腱板クリーニング術」「ベネット骨棘(こっきょく)切除術」「後方関節包解離術」を施された。今後は患部の状態を見ながら、リハビリを始めるという。3つの手術の併合のため、約2~3カ月はノースローとなる見込み。順調に段階を踏めれば、来年の開幕には間に合う。工藤監督は「肩がうまく動かないと言っていた。早く結論を出した方が、切り替えもしやすい。来年、不安なく投げられるなら、その方がいい」と説明した。

 松坂は今季メジャーリーグから9年ぶりに国内復帰。先発の軸として期待されたが、4月2日に右肩の筋肉疲労が判明し、ノースロー調整の措置が取られた。5月20日に2軍戦で実戦復帰し2回1失点だったが、2度目の登板予定だった4日後に異常を訴えた。日本全国の治療院を回り、保存療法の道を探ったが好転せず。今月4日に20メートルほどの距離で強いキャッチボールをしたが、翌日には思い通り投げられず、斉藤リハビリ担当コーチは「がっかりしていた」とその時の様子を語る。

 松坂は「しっかり治して、(来季は)チームの勝負の輪に加われるように覚悟して臨む」と話した。3年総額12億円プラス出来高払いで入団したが、1軍で1球も投げずに1年目を終える。日米通算164勝。11年に右肘、今度は右肩にメスを入れた松坂が再び輝きを取り戻せるか。

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