マー君 7回2失点で安定感は健在もイチローには「完敗」

[ 2015年6月17日 05:30 ]

<マーリンズ・ヤンキース>3回、田中から二塁内野安打を放つイチロー

インターリーグ ヤンキース1―2マーリンズ

(6月15日 マイアミ)
 ヤンキース・田中は「2安打されたので完敗としか言いようがない」と潔かった。イチローに第1、第2打席で打たれ、後の2打席は打たせなかった。

 5回はこの日最速の95マイル(約153キロ)で見逃し三振。それでも「イチローさんが追い込まれてスプリットを意識しているところに、ど真ん中にストレートがいった。頭になかった球だと思う。(最終球は)外を狙ったのが中に入っている」と振り返り、抑えた実感は「全く(ない)」と言った。

 「やっぱり意識はした」という初対戦。野球を始めた頃からのスター選手で、「この舞台で対戦できたというのは小学生のころからは想像がつかなかったこと」だった。

 1―1の7回に今季本塁打ゼロの伏兵ディートリッチに被弾。打線の援護もなく、2敗目が付いた。ただ、イチローも認めた「ゲームをつくる」能力は見せた。「ストライクを取るのに苦労した」という序盤は、3回までに6安打を浴びた。それでも中盤の3イニングは9個のアウトのうち、5個を内野ゴロで奪ってテンポアップ。3試合連続の無四球と無駄な走者を許さず、相手に主導権を渡さなかった。3試合連続で7回2失点以下に抑えたのは自身初だった。

 4月6日のブルージェイズとの開幕戦以来の黒星を「数字だけ見れば7回2失点ですけど、点の取られ方が腹立たしい」と悔しがった。イチローがエースの資質を認めたのは、この強い責任感も知っているからだろう。

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