虎ヒヤヒヤ甲子園１勝　ドラ６ルーキー岩崎また好投

＜神・Ｄ＞ヒヤヒヤの内容に苦笑いの呉昇桓（右から２人目）

セ・リーグ 阪神４－３ＤｅＮＡ

（4月9日 甲子園）
　８回に相手の暴投で勝ち越し。「強運の虎」を演出したのは、またもドラフト６位新人の岩崎だった。２日の中日戦（京セラドーム）で阪神の連敗を止めるプロ初登板勝利を挙げた左腕が甲子園初登板で７回をブランコのソロ本塁打による１失点と好投。チームの甲子園今季初勝利の原動力となり「自分が投げた試合でチームが勝ったのがうれしい」と満足感に浸った。

　初回にブランコを強気に３球連続直球で捕飛に打ち取るなど、直球は１４０キロに満たないながらも球速表示以上に伸びがあった。持ち前の制球力と合わせ、てごわいＤｅＮＡ打線をほんろうし「落ち着いていつも通りの投球ができた」と納得顔だ。

　前回登板後に課題に挙げた、走者を背負っての投球でも進歩を見せた。毎回走者こそ出したが、３回に併殺打、７回にはけん制で誘い出すなどしてピンチを切り抜け「走者をためないことが大事」とさらりと言った。

　和田監督は「申し分ない。細心かつ大胆に持ち味を出してくれた」と褒めた。それでも「コントロールミス。欲を言えば、打たれた一球が悔しい」と反省するところは、下位入団のルーキーとは思えなかった。