松坂 新スライダー使える「手が出ないのでは」

[ 2014年3月9日 07:40 ]

<メッツ・カージナルス>2回を6安打2失点だった松坂

オープン戦 メッツ5―5カージナルス

(3月7日 ポートセントルーシー)
 マイナー契約のメッツ・松坂が、高速スライダーに復活への光明を見いだした。2回、先頭グリチャックに対し、フルカウントから投じた1球。右打者の内角から83マイル(約134キロ)で鋭く切れ込むと、バットはピクリとも動かない。この日奪った3三振は全て見逃し。うち2つが改良を加えたスライダーだった。

 「曲がりが打者に近いので手が出ないのでは。コースもよかったけど、曲がり方、速さ、曲がるタイミングがいい。それは前回と違った」。松坂のスライダーは以前から鋭い曲がりで定評があったが「握りと放すタイミングを変えた」ことで、よりホームに近い場所で曲がるようになった。

 二ゴロが審判に当たる内野安打や味方の緩慢な守備もあって2回を6安打2失点(自責1)。「いいボールで追い込めても詰めが甘かった。そこは直さないといけない」と反省したが、全39球中、ストライクは27球と課題の投球テンポも改善されつつある。次回は13日(日本時間14日)のナショナルズ戦に登板予定。先発5番手として期待される右腕が、昇格へ向けてアピールを続ける。

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2014年3月9日のニュース