井端 “神技”背走キャッチ 中堅手の目を見て落下位置予測

[ 2014年3月9日 07:26 ]

<オ・巨>3回1死三塁、駿太の飛球を背走キャッチする井端

オープン戦 巨人9―1オリックス

(3月8日 京セラD)
 3回1死三塁。内野は前進守備を敷いていた。当然、内野と外野の間には大きなヒットゾーンができる。駿太の打球はその二遊間と中堅の間へ飛んだ。二塁手の巨人・井端は一直線に落下地点へ走った。20メートル以上追い、背走したまま、グラブを出して捕球。失点を防いだ。

 まず、予測。バットに当たった角度で打球の落下地点を予測した。井端は「走りだしてすぐにセンター(橋本)の目を見た。目を見ていれば、どこに打球が落ちるのか、中堅手が捕れない位置だということが分かる」と説明。落下予測に補正をかけた。そして最後は打球が頭越しに見えてくる瞬間に神経を集中した。「ボールがなかなか(視界に)出てこなかったのでいけると思った」。一連の動きの中で、打球を確認したのは最後の捕球の瞬間だけ。しっかりと頭の中でボールの軌道を捉えていた。

 実は移籍後初の二塁手での実戦だった。「(遊撃とは)景色も違う。オープン戦で守れて良かった」と笑い飛ばしたが、プロ17年目の技術が凝縮された1プレーだった。

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