桐光学園8強入り!松井、5回1失点4Kも意地の逆転二塁打

[ 2013年7月22日 13:06 ]

<桐光学園・横浜商科大高>3回1死満塁 松井は左中間へ逆転の適時二塁打を放つ

第95回全国高校野球選手権神奈川大会5回戦 桐光学園11―1横浜商大

(7月22日 保土ヶ谷)
 全国屈指の左腕・松井裕樹投手(3年)を擁する桐光学園は横浜商大に11―1で5回コールド勝ちを収め、ベスト8入りを果たした。

 松井は完投した2回戦・相洋戦(14日)以来となる今大会2度目の登板で、5回で65球を投げ、4安打1四球1失点。奪った三振は4個と得意の“奪三振ショー”とはならなかったが、この日は5番打者としてバットで魅せた。

 2回の第1打席で左中間に二塁打を放ったのに続き、0―1で迎えた3回満塁で打席に入ると、左中間に逆転の2点適時二塁打。この回一挙に大量5得点の立役者となった。

 それでも松井の口を最初に突いて出たのは反省の言葉だった。0―0で迎えた3回のマウンド。1死一塁から相手の1番・城重に右前に運ばれた。右翼手・水海(みずかい)の三塁送球が逸れる間に一走が一気に生還し、打者走者も二塁へ。「送球が逸れた時に自分のカバーが遅れて点が入った。投球内容より、それ以外のことに悔いが残る」と唇をかみしめた。

 だが、その直後、自らの2点適時二塁打で逆転。「自分(のミス)で点を取られてしまったので、自分で取り返してやろうと思った。100パー(%)自分で決めようと思った」と意地の一撃だったことを打ち明けた。

 打線も松井の2安打を含む11安打11得点と爆発して5回コールド勝ち。5回2死満塁から左中間に“サヨナラ”となる満塁弾を放った3番・水海も、右翼手として相手に先制を許す悪送球というミスを劇的アーチで挽回し、「最初に自分のミスで点が入ってしまった。必ず後で取り返そうと思ってた」とホッとした表情。本塁打に関しては「狙ったわけではないけど、手応えはあったので、もしかしたら入るかなと思った」と振り返り、「きょうは全員がしっかり振れていた。それがこの結果に結びついたと思う」と“全員野球”に胸を張っていた。

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2013年7月22日のニュース