伊東監督 地獄キャンプ予告「極端に言えば体力がない」

[ 2012年11月1日 06:00 ]

会議を終えたロッテ・伊東監督は秋季キャンプへの意気込みを語る

 地獄キャンプ予告だ。ロッテは1日から千葉県鴨川市で秋季キャンプをスタート。伊東勤新監督(50)は31日、QVCマリンで開かれた監督・コーチ会議に出席し、「選手には自分たちを追い込んでもらう。練習の終了時間は決めない。少ないようであれば、そこに(メニューを)足していく」と宣言した。

 走り込みを中心とした過酷なメニューを課し、2年連続Bクラスに沈んだチームに「伊東イズム」を叩き込む。斉藤投手コーチも「言葉は悪いかもしれないが、選手には死んでもらいましょう」と指揮官に賛同した。今季ロッテは前半戦首位も、最終的に5位。同コーチは「極端に言えば体力がない。12分間走やポール間走など、ダッシュメニューとは別に最低でも6キロは走ってもらう」と明かした。

 今キャンプには1、2軍合同で過去最多の42選手が参加。若手発掘が目的で、伊東監督は「先入観は持たないので、どんどんアピールしてほしい。(来年の)春季キャンプにも抜てきする選手も出てくる」。大失速した今季。雪辱の来季に向け、地獄の秋がスタートする。

【ロッテ地獄のキャンプ】
 ◆走れ走れ 金田監督は第1次政権(73~78年)で選手をとにかく走らせた。球場に到着するなり全員で約1時間のランニング。これをキャンプ中、毎日続けた。選手は汗まみれになるため、着替え用にユニホームを2着持参。走り込み過ぎて疲労がたまり、フリー打撃でバットを振ることが困難になってしまう選手もいた。

 ◆地獄のノック 87年、就任1年目の有藤監督はキャンプ初日から鬼ノックを敢行。自らバットを持ち、約10メートルの至近距離から西村、高沢らに計2時間30分、ノックの雨を浴びせた。練習時間は午前10時から7時間。秋季キャンプではアップも含めて一日中、選手にスパイクを履かせ、履きつぶした選手が何人もいたという。

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2012年11月1日のニュース