栗山監督、猛抗議も判定覆らず「俺は当たっていないように見えた」

[ 2012年11月1日 23:12 ]

<日・巨>4回表無死一塁、頭部付近への投球に倒れ込む加藤

日本シリーズ第5戦 日本ハム―巨人

(11月1日 札幌D)
 日本ハム・栗山監督が血相を変えてベンチを飛び出した。4回無死一塁、多田野の初球はバントの構えの巨人・加藤の頭部付近へ。中継映像では投球が打者に当たったようには見えなかったが、のけぞって倒れた加藤は頭を押さえて苦悶の表情。これを見た審判団は「危険球」と判定し、加藤は死球となり、多田野は退場処分となった。

 だが、この判定に納得できない指揮官は柳田球審に詰め寄り、身ぶり手ぶりを交えて猛抗議。「俺は当たっていないように見えた」。マイクを手に場内放送をしようとするのを阻止し、執ように食い下がった。ロングリリーフの役目を託して送り込んだ2番手がわずか8球で降板。3回途中で降板した先発の吉川に続く2つめの大きな“誤算”が結果的には2―10の大敗を招いた。

 本拠地3連勝はならず、巨人に王手を掛けられたが、まだまだ諦めてはいない。指揮官は「(序盤で崩れた吉川には)勉強になったと思う。決して諦めないでやる。もう2試合、勝って、みんな(ファン)に喜んでもらいたい」と前を向いた。

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