引退もったいない!小久保、2打席連発でハム粉砕!

[ 2012年9月30日 21:50 ]

<ソ・日>5回、2打席連続2ランを放ち、雄たけびを上げるソフトバンク・小久保

パ・リーグ ソフトバンク4-1日本ハム

(9月30日 ヤフーD)
 ソフトバンク・小久保が最高の笑顔で日本ハムの“マジック減らし”を阻止した。1点ビハインドの3回、中村から左翼ポール直撃の3号逆転2ランを放つと、5回には森内から2打席連発となる4号2ランを左中間スタンドに叩き込んだ。

 「引退を表明した後、何とかヤフードームで1本打ちたいと思っていた。半分あきらめていたけど、本当にうれしかった」。

 逆転弾となった1本目、はヤフードームでは昨年9月13日以来の一発で「サヨナラ本塁打か、というくらい喜んでしまった」と語り、一塁ベースを回る際には力強いガッツポーズで喜びを表した。そして2本目。「打った本人が一番びっくりした。この広い球場で育ててもらって、1本はと思っていたのがまさか2本。驚きました」。再び一塁ベースを回る際、ベンチで大喜びするチームメートに笑顔で応えた。

 8月14日に今季限りでの現役引退を発表した。決断した最大の要因は、こだわり続けてきた飛距離の衰え。「思い描いたボールを遠くに飛ばすのが長所でこの世界に入ってきて、なかなか練習でも入らなくなった。そういう葛藤ですよね」。そう話したように、今季はここまで本塁打わずか2本だった。それが、シーズン終盤にきての1試合2発。試合後のお立ち台で、インタビュアーから「辞めないで下さい」と言われ、大笑いした小久保。「福岡のファンの前で、いいホームランを打ててうれしかった」と目を細めた。

 小久保の連弾で4点をもらった先発の摂津は6回を6安打1失点でリーグハーラートップを独走する今季17勝目を挙げた。

 残り5試合。リーグ優勝の可能性はなくなったが、まだ2位でCS進出の可能性は残っている。「(シーズン後も)ホームのユニホームを着て戦えるよう、2位目指して頑張ります」。大歓声を受け、力強く話した小久保の“ラストシーズン”はまだまだ終わらない。

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