石井が「1番・遊撃」で引退試合 左に右にマルチ安打

[ 2012年9月30日 21:16 ]

<広・神>1回無死、左前打を放つ石井琢

セ・リーグ 広島1-2阪神

(9月30日 マツダ)
 今季限りで現役引退する広島の石井琢朗内野手(42)が30日、引退試合として広島市のマツダスタジアムで行われた阪神最終戦に「1番・遊撃」で先発出場した。出場は7月3日以来で、全盛期の定位置だった「1番・遊撃」での先発は今季初となる。

 石井は第1打席、阪神・メッセンジャーの外角直球を左翼線に弾き返す“らしい”当たりで早速出塁。球場全体から大きな歓声を浴びた。第2打席は空振り三振。第3打席は5回無死一、二塁、3ボール2ストライクから内角低めの厳しいコースを見極めて四球を選びチャンスメークした。第4打席は内角直球を完璧にとらえ右前安打。一塁を回り目をうるませた。第5打席は9回2死二、三塁と一打サヨナラの好機だったが、右飛に倒れた。

 また、同じく現役引退を発表している阪神の金本知憲外野手(44)も「5番・左翼」で先発。阪神の金本はプロ生活21年のうち11年を過ごし、故郷でもある広島で現役最後の試合となった。試合前には広島の東出と石原から花束を贈られ、広島ファンは広島時代の応援歌を演奏するなど惜別ムードが漂った。第1打席は2死一、三塁の好機で中飛に倒れたものの、第2打席は中前打で出塁。森田の三塁打で先制のホームを踏んだ。第3打席は2死一塁で四球を選んだ。第4打席は三邪飛に倒れた。

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