渡辺監督 痛恨連敗に「点差以上に力の差を感じた」

[ 2012年9月30日 06:00 ]

<日・西>5回無死一塁、陽岱鋼の打球が足を直撃し、しゃがみこむ西武・岸。後方は炭谷

パ・リーグ 西武2―4日本ハム

(9月29日 札幌D)
 悲壮感を漂わせてバスに乗り込む西武ナインの表情が崖っ縁に追い込まれたことを象徴していた。エースの岸で連敗を喫し、逆転Vは極めて難しくなった。

 「この2試合だけに限って言えば、点差以上に力の差を感じた。でも前を向かないと。ペナントが終わったわけじゃない。(残り7試合で)何をすべきか考えていかないと」

 渡辺監督は悔しさを表に出さず、素直に完敗を認めた。3回に2点を失った岸は粘りの投球を見せていたが、5回無死一塁で陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の強い打球を左足くるぶしの上に受けて4回0/3で3失点で無念の降板。佐々木誠チーフトレーナーによると、左足は打撲で、骨に異常はないというが、岸には勝てなかったことの方が痛かった。優勝争いの正念場で5度、先発した9月は勝ち星なしに終わり、「何もない。申し訳ないです」とうなだれた。

 打線も2度の満塁機を生かせなかった。奪った2得点は併殺崩れの間と、内野安打によるもの。無安打に終わった中村は「向こうはチャンスで打って、こっちは抑えられた」と無表情に振り返った。

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2012年9月30日のニュース