城島　妻に選択権「野球選手の嫁さんて簡単でないから」

＜ウエスタン　神・オ＞慣れ親しんだ定位置につき、ホームベースを触る阪神・城島

ウエスタン・リーグ 阪神３―２オリックス

（9月29日 鳴尾浜）
　阪神の城島健司捕手（３６）が２９日、引退試合として兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグ最終戦のオリックス戦に「３番・捕手」で先発。１年ぶりにマスクをかぶり、プロ最終打席では中前適時打。「生涯一捕手」を貫いた１８年間のプロ野球人生にピリオドを打った。

　【城島に聞く】

　――初球はミットからボールがこぼれた。

　「いきなり初球空振るから笑った。あれでちょっとピリッとした」

　――最後はお子さんからの花束で涙を流した。

　「あれは、全然涙ではない。子供の登場はずるい」

　――最後に家族に見送ってもらった。

　「野球人として最高に幸せ。今から恩返ししないといけない。野球選手の嫁さんて簡単ではないから。亭主元気で留守が良いと言うなら、魚釣りばっかり行かないといけない。家にいろと言うなら、いなきゃいけない。彼女（妻）に選択権をあげます」

　――予定になかった胴上げについて。

　「そのために球児はユニホームを着たっていうから。試合は止めたくなかったんですけどね。でもみんなの気持ちがうれしい。阪神に来て間違いではなかった」