黒田　ダルに並ぶ１２勝目！イチロー弾に「助けられた」

＜ヤンキース・レッドソックス＞８回１失点と好投し、１２勝目を挙げた黒田博樹

ア・リーグ ヤンキース４－１レッドソックス

（8月19日 ニューヨーク）
　ヤンキースの黒田が安定感抜群の投球で勝利に導いた。シンカーとスライダーを両コーナーに配し５回まで許した安打はわずか２本。７回にゴンザレスに１５号ソロを許して連続イニング無失点は１６回１／３で止まったが、８回４安打１失点で１２勝目を挙げた。

　黒田が安定感抜群の投球で勝利に導いた。シンカーとスライダーを両コーナーに配し５回まで許した安打はわずか２本。７回にゴンザレスに１５号ソロを許して連続イニング無失点は１６回１／３で止まったが、８回４安打１失点で１２勝目を挙げた。

　「一試合一試合、必死に投げている。チームに勝つチャンスを与えるのが仕事」。奪った２４個のアウト中、ゴロアウトは半分の１２個。打たせて取る投球はこの日も光った。５回まで６６球のテンポの良さは打線の援護も呼ぶ。２本塁打のイチローには「展開的には、２本目の本塁打は凄く大きかった。凄く助けてもらえた」と感謝していた。

　１２勝はダルビッシュと並ぶ今季日本人トップで、防御率はア・リーグ７位の２・９６。シーズン自己最多の１３勝にあと１勝に迫った。

　前回のレンジャーズに続き強打のレッドソックスを封じた右腕の快投に、いつもは静かな試合後のクラブハウスも珍しくにぎやかだった。ジーターが通訳の助けを借りて日本語で「凄い野球選手！」と大声で叫べば、スウィシャーも「Ｈｉｒｏ（黒田）はＨｅｒｏ」と称えるなど、次々とナインから労をねぎらわれていた。