明徳義塾 馬淵監督 甲子園通算40勝目は指示徹底で好投手攻略

[ 2012年8月21日 13:57 ]

<倉敷商―明徳義塾>6回表の攻撃前、ベンチ前で円陣を組む馬淵監督ら明徳義塾ナイン

第94回全国高校野球選手権大会第13日準々決勝 明徳義塾4―1倉敷商

(8月21日 甲子園)
 甲子園通算40勝、節目の白星で10年ぶりの4強を決めた明徳義塾は馬淵監督の洞察力で相手投手を攻略した。

 倉敷商のエース西のシンカーに手こずっていた打線に「シンカーを投げる前やカウントが悪くなるとストレートがくる。それを狙え。少々ボールでも打っていけ」と指示。5回まで本塁打で入れた1点のみでわずか4安打、毎回三振だったが、西が投げた6回からの3イニングは7安打2得点。指示に徹した打撃で倉敷商を引き離した。

 甲子園常連の明徳義塾も4強は全国制覇した02年以来、10年ぶり。準決勝は春夏連覇を狙う大阪桐蔭と激突する。「桐蔭さんは横綱、ウチは前頭。持っているものを全てぶつけるだけ」と謙そんする馬淵監督だが、派手ではない分、しっかり地に足の着いた落ち着きを感じるチームを率い、連覇の夢を砕く算段は頭に描いているようだった。

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