山田が大仕事！６回零封、パ「育成出身」シリーズ初勝利

＜中・ソ＞先発し、６回を３安打無失点と好投した山田

日本シリーズ第５戦 ソフトバンク５－０中日

（11月17日 ナゴヤＤ）
　堂々たるマウンドさばきだった。ソフトバンク・山田が大仕事をやってのけた。日本シリーズ初登板で６回をわずか３安打無失点。パ・リーグの育成ドラフト出身投手として史上初のシリーズ白星にも「シーズンの１勝と一緒ですよ」と言い切った。

　打者の手元で微妙に動くボールを有効に使った。スピードガンの表示は１４０キロ前後でも、打てそうで打てない。４回は森野、ブランコ、和田のクリーンアップを全て内野ゴロ。６回１死二塁では井端を真ん中低めの１１６キロスライダーで遊ゴロ、森野は１０９キロカーブで空振り三振に仕留めて「ピンチでも動じずに投げられました」と強心臓ぶりを発揮した。

　昨年３月に支配下登録され、今季７勝を挙げた成長株。試合前は主将の小久保から「育成からこんなところまでこられたのはおまえしかいないんやから」と激励を受けた。そんな苦労人が手にした大金星。山田はお立ち台で「王手？非常にうれしいです。福岡で決めます！」と宣言した。大役を終えた左腕は和田、そして杉内にしっかりとバトンをつないだ。