ヤンキース“鶴の一声”ダル入札にGOサイン!

[ 2011年11月18日 06:00 ]

ヤンキースが獲得を狙うダルビッシュ

 ヤンキースのハル・スタインブレナー共同オーナー(41)が16日(日本時間17日)、ポスティング・システム(入札制度)で大リーグ挑戦の可能性がある日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)の入札参加へ「GOサイン」を出した。同日から始まったGM・オーナー会議の会場で、06年オフの井川慶投手(32)の獲得失敗は障壁にならないとした。入札制度に否定的なヤ軍が入札に参戦するとなれば、勢力図は大きく塗り替えられる。

 米国でも、伝統球団トップの「鶴の一声」が響いた。100人以上の報道陣が詰めかけた会場ホテルのロビー。「ビッグ・ボス」こと故ジョージ・スタインブレナー氏の息子であるハル・スタインブレナー共同オーナーはダルビッシュについて問われると、即座に反応した。

 「選手はそれぞれ違うし、それぞれを分析していく。動くか動かないかは、個々を分析して決める。過去の選手が影響を与えることはない」

 井川の失敗からポスティングに否定的だったヤンキースの変心。同オーナーは「スカウト担当者を全面的に信頼している。特に海外の若手選手に対してはね」と語った。昨年8月にはビリー・エプラー・プロスカウト部長とアマチュア部門を統括するデーモン・オッペンハイマー球団副社長がダルビッシュを視察。関係者によると、2人ともキャッシュマンGMに獲得を進言したという。参戦態勢が整い、今後は入札額などの具体的な戦略を練る。

 エース左腕サバシアは残留を決めたが、もう一人の確固たる先発を求めている。

 「一番と判断する投手がいるなら獲りにいくべきだ」とスタインブレナー・オーナーは語ってきた。レンジャーズ、カブスなど本気で落札を狙う球団にとって、ヤ軍が脅威の存在となるのは間違いない。

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2011年11月18日のニュース