小久保　連日のＶ撃「きのうと同じコメント！」

＜中・ソ＞初回１死一、三塁、小久保に対し、内角攻めのリードをした谷繁だが、結果は先制打を許す

日本シリーズ第５戦 ソフトバンク５－０中日

（11月17日 ナゴヤＤ）
　ソフトバンク・小久保が連日の先制打で流れを呼び寄せた。初回１死一、三塁。前日と全く同じ状況で打席に立つと、左前適時打。「一発目のチャンスをものにできて良かったです。きのうと同じコメント！」と口も滑らかだった。

　第１戦では２打数無安打１三振に封じられていたチェンの初球１４３キロ直球を力負けせずに打ち返した。２点リードの８回無死一、二塁では四球で満塁のチャンスを演出し、貴重な追加点につなげてみせた。「打てばヒーローと思ったけど、あの場面で最悪はゲッツー。我欲は捨てたよ」。４試合連続安打と打撃好調だからこそ、ベテランならではの「読み」もさえた。

　≪２試合連続Ｖ打は阿部以来≫小久保が第４戦に続き初回にＶ打となる先制打。日本シリーズで２試合連続勝利打点は０９年第５、６戦の阿部（巨）以来。チームでシリーズ２度の勝利打点は５９年第１、４戦の杉山、６４年第４、７戦のハドリ、９９年第１、４戦の秋山、同年第３、５戦の城島以来５人目で、２試合連続は小久保が初めてだ。