プロの試練…斎藤 最短4回4失点KO「悔しいです」

[ 2011年7月12日 06:00 ]

<日・楽>最短の4回4失点でKOされた斎藤はベンチで顔を覆う

パ・リーグ 日本ハム3-5楽天

(7月11日 札幌D)
 あまりに早すぎる降板。4回78球でベンチに下がった日本ハム・斎藤の表情は険しかった。

 「5回持たなかったので悔しいという気持ち。こっちに流れを持ってくることができなかった」

 低めへの制球力が持ち味だがボールが先行した。変化球の精度も低く「調子がいいわけではなかったのに(変化球に)頼りすぎたかな」と振り返った。2回にはガルシア、横川、嶋の3人連続でフルカウントに。芝草投手コーチが「いいところに行っていたけど、ギリギリでボールになっていた」というように制球の乱れは命取りになった。

 2回1死満塁。嶋を外角球で二ゴロに仕留めた。併殺崩れで1点を失ったが完全に打ち取った打球だった。しかし、味方が逆転した直後の4回1死満塁でも、同じ嶋に同じように外角低めへ直球を続けて右前適時打されるなど、工夫が感じられずに自ら流れを手放した。左脇腹を痛めるアクシデントで降板した時を除けば、プロ入り後最短となる降板で2連敗。この日が球宴出場「最後の1人」を選ぶインターネット投票の締め切り日だったが、アピールすることはできなかった。

 梨田監督は「立ち直るきっかけを感じなかったので代えた」と厳しかったが「抹消はしません」と予定通り次回は17日の西武戦(札幌ドーム)に登板させる方針だ。復帰後2連敗となった背番号18は「前半の2勝は運良く勝った。運より実力でつかみにいかないと」。黄金ルーキーにとってここが正念場。勝てない苦しみとの戦いが始まった。 

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ (交代を告げたとき)凄い残念そうな顔をした。悔しかっただろうし、そういう顔をしたのもプロらしくなってきた。

 ▼日本ハム・大野 きょうはフォークが良かった。決め球だし、それをどれだけ生かしてあげられるか。

 ▼日本ハム・中田(5回1死満塁での三ゴロを含め4打数無安打)打ち取られたのは全てフォーク。直球も切れていた。

続きを表示

2011年7月12日のニュース