震災から4カ月…宮城農 サヨナラ勝ちに大興奮

[ 2011年7月12日 06:00 ]

<多賀城・宮城農>9回1死二塁、サヨナラ打を放った藤欠(背番3)のもとに笑顔でかけ寄る宮城農ナイン

宮城大会2回戦 宮城農3―2多賀城

(7月11日 仙台市民)
 宮城農は多賀城に劇的なサヨナラ勝ちを収め、赤井沢徹監督は「(震災から)ちょうど4カ月だったので、勝ちたかった」と安どの表情を浮かべた。

 同校は練習中に震災に遭い、津波で校舎とグラウンドが壊滅。練習を再開できたのは被災から1カ月後だった。9回1死二塁からサヨナラ打を放った藤欠は、登米市の実家から授業が行われる大河原町の柴田農林まで片道約3時間かけて通学している。「人生初のサヨナラ安打。無我夢中で、抜けてくれという一心だった」と大興奮。佐藤主将も「卒業後は就職志望だったけど、大学で続けようと思い直した。やっぱり、野球がないとつまらない」と話した。

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2011年7月12日のニュース