ついに勝った!武田勝、1点援護で十分3勝目

[ 2011年5月30日 06:00 ]

<日・広>ファンからの花束を手にハイタッチする武田勝

交流戦 日本ハム1-0広島

(5月29日 札幌D)
 日本ハムの武田勝投手(32)が29日の広島戦で、ついに白星を挙げた。先発した試合は5試合連続でチームが零敗していたが、5回に今浪隆博内野手(26)の中前適時打で、待望の援護点をもらった。6試合ぶりに背負った1点。それで十分だった。7回5安打無失点で今季3勝目(5敗)。防御率1・64の左腕は、ようやく悪い夢から抜け出した。

 クールな武田勝が珍しく吠えた。1点リードの7回2死二塁。会沢を1ボール2ストライクから119キロチェンジアップで空振り三振に斬るとグラブをポンと叩くガッツポーズをつくった。

 お立ち台では「とりあえずお久しぶりです。今浪さんありがとうございました。胃が痛いですけど…」と笑いを誘うと、すぐ冷静さを取り戻した。

 「1球の重み、1点の大切さを感じながらここ5、6試合一生懸命投げた。でも自分の投球ができていたのでいつかは勝てるとね」

 7回5安打無失点。4月27日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以降、登板した5試合連続でチームは零敗と、43年の内藤幸三(朝日)以来68年ぶり2人目の悲運に泣かされてきた。5回の得点は、自身が登板していたイニングでは41回ぶりの援護点だった。「やっと(ナイン)全員が解放されたんじゃないですか。僕も好きな野球をやっているんだから深く悩んでもしようがない」。打者の内側に切れ込むスライダー、同じ軌道で沈むチェンジアップに130キロ台でも勝負球に使う投球同様、淡々と振り返った。

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