内藤サヨナラ打で号泣 尾花監督「努力はうそをつかない」

[ 2011年4月12日 16:22 ]

9回横浜1死一、三塁、代打内藤が中前にサヨナラ打を放つ

横浜5―4中日

(4月12日 横浜)
 「抜けろ!」一塁へ走りながら叫んだ。投手の頭上を越えた一打はセンター前に。手を叩きながら、三塁走者の吉村が生還した。

 横浜が8年ぶりの開幕戦勝利。劇的なサヨナラ安打を放ったのは、6年目の内藤だった。
プロ入り2度目のお立ち台。「本当に言葉にならないくらいうれしい」。それだけ言うと表情が崩れ、うれし涙がとめどなくあふれ出た。

 毎年期待されながら、1軍と2軍を行ったり来たりの“エレベーター”選手。しびれる場面で気後れさせまいと、ファーム時代から内藤を見てきた高木打撃コーチは打席に入る前に耳打ちした。「毎日やってきたことを信じろ」。中日のリリーフエース、浅尾のストレートを打ち返しての一打が横浜11年ぶりの開幕戦サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 大事な場面で起用した尾花監督は「秋から本当に頑張ってきた選手。努力はうそをつかない」とうれしそうにたたえた。

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2011年4月12日のニュース