約束果たす!星野監督「高ぶる」8年ぶり緊張感

[ 2011年4月12日 06:00 ]

練習を見守る星野監督(左)と先発の岩隈

 楽天・星野監督は阪神で指揮を執った03年以来、8年ぶりに迎える監督としての開幕戦。「いよいよ来たな、という思い。年がいもなく高ぶりがある」と緊張感をみなぎらせた上で、「プレッシャーかけてもいけないが、あすは岩隈。勝ってくれますよ、あいつは必ず」。監督として、10月10日の広島戦(甲子園)以来、実に2741日ぶりの公式戦勝利を確信したかのように話した。

 開幕戦を行う敵地での全体練習を終え引き揚げる間際、震度4の強い余震に襲われた。7日にも仙台で震度6の余震に見舞われたばかり。その被災地慰問では震災の爪痕をまざまざと見せつけられた。

 「いい成績を残すのが、何よりも東北の人たちの力になる。被災した方々を癒やしてやれるのは勝つことしかない」。この日で東日本大震災からちょうど1カ月。練習中には地震が発生した午後2時46分を迎えた。「(1カ月は)長かったね。旅から旅でホテル暮らし。でも仙台に行って良かった。選手の動きも元気も違う。ようやく落ち着いてくれたと安どしてます」と臨戦態勢は整ったと強調した。

 「就任の時に、仙台を熱くすると約束した。その約束を守り、秋にいい報告がしたい。期待してください」と力強く締めた闘将。東北を元気にするための長い戦いが、いよいよ開幕する。

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2011年4月12日のニュース