中島だ！フェルだ！西武、ダル攻略で開幕戦大勝

７回、３ランを放ち迎えられる西武・中島（奥右）と、悔しそうな日本ハム・ダルビッシュ

パ・リーグ１回戦 西武１２―３日本ハム

（4月12日 札幌ドーム）
　プロ野球のペナントレースが１２日に開幕し、日本ハムと西武は１２日、札幌ドームで対戦。日本ハムはダルビッシュが５年連続、西武は涌井が４年連続で開幕投手として登板した。

　日本ハムは２回、小谷野とホフパワーが安打で出塁。７番中田に期待がかかったが空振り三振。続く大野も遊ゴロに打ち取られ無得点。

　ピンチの後にはチャンスあり。西武は３回、浅村が右前打で出塁すると秋山死球などで１死一、二塁。ここで１番片岡が中前に先制タイムリー。さらに栗山の内野ゴロ、中島適時打で３点を先行した。片岡は 「ツーシームです。少ないチャンスの時に、若い３人がしっかりつないでくれたので、そのチャンスに“届け”という思いで打ちました」。また中島も「まっすぐです。若い選手が先に打って塁に出てくれたから、なんとかそのランナーを還したかった」とダルビッシュ打ちを振り返った。

　日本ハムも４回に反撃。糸井、小谷野の連打で無死二、三塁。稲葉の内野ゴロ、ホフパワーが右前に適時打を放ち２点を奪取、１点差とした。さらに５回には、この回先頭の金子誠が左越えに１号ソロを運び同点。金子は「自分の目を覚ます意味で、いい集中力で打てました。結果はともかく。あとはしっかり守ります」と闘志を見せていた。

　３－３の均衡は続く。しかし西武は７回、２死一、二塁から栗山が勝ち越し適時打、そして中島がライオンズファンの待つ右翼席に大きな３ラン！西武にとっても大きな４点が札幌ドームのスコアボードに記された。ダルビッシュはこの回でマウンドを下りた。

　７回を投げ７失点のダルビッシュは「調子は最初から良かった。腕も振れていたし投げたボールも悪くなかった。ただ、バッターにうまく打たれましたね。最後（７回）が０点だったらチームも乗っていったと思うし、踏ん張りたかったけど、点を取られてしまった。きょう（１２日）の結果は仕方ないので、次の試合でしっかり投げられるように頑張ります」とコメントした。

　西武は攻撃の手を緩めず９回は中村適時二塁打、フェルナンデス２ランなど４安打で一挙５点を奪取、試合を決めた。涌井は８回を投げ９安打を許したものの３失点で、過去５度のダルビッシュとのエース対決を初めて制した。